通電火災は大地震の被害を倍増させる。その理由と3千円でできる対策とは?

通電火災とは、停電が復旧し電気が通ることで引き起こされる火災のことです。
阪神淡路大震災で、通電による火災が悲惨な被害をもたらしたことにより、注目されるようになりました。
近々予想される首都圏での大地震でも、通電火災が大きく懸念されています。
そんな通電火災ですが、ちょっとした工夫で防げるのです。

通電火災再現実験より

神戸の悲劇を振り返る

阪神淡路大震災。1995年1月17日、多くの人がまだ寝静まっている早朝のことでした。
この地域は、これまで大きな地震がほとんどありませんでした。なので、耐震性能の低い住宅が多いなど、災害対策が遅れていたことも災いしたのでしょう。神戸市内を中心に、約25万棟の住家が全半壊するという、甚大な被害をもたらしました。
この災害で目立ったのは火災で、約7千棟が全焼しています。特に住宅が密集していた長田区では、見渡す限り焼け野原となってしまう大火となってしまいました。

震災直後の神戸市長田区

震災が起きたのは、真冬とはいえ時間帯的には火を使っている家庭はそれほど多くなかったはず。それなのに、なぜこれほどの火災が起きてしまったのでしょうか。
その理由として考えられるのが、通電火災なのです。
火災で特徴的だったのは、揺れの直後に出火しただけでなく、しばらくしてから出火したケースも多かったことです。
つまり、地震と同時に停電した電気が後に復旧したことによって出火したと考えられます。阪神淡路大震災時に出火原因が特定できた火災55件のうち33件が通電火災だったという調査結果も出ています。
悲惨なことに、倒壊家屋の下敷きになったまま焼死してしまった人も少なくなかったようです。声がしていたのに、火の廻りが早く助けられなかった、との証言もありました。
ですから、大地震の際に火事は絶対出してはいけないのです。

通電火災はなぜ起こるのか

大地震の際、電力会社はどのような対応を取っているのでしょうか。
『大規模地震発生時の電力供給と災害情報』という東京電力の資料が公開されていますので、見てみましょう。

大規模地震発生時の電力供給
●一般的な変電所については、強い地震や火災影響により変電所の機器等が損傷し、一旦、広範囲に停電が発生することが想定されるが、送電線の多重連系や変電所の機器の複数配置などにより、被害機器を経由せずに電力が供給されるバックアップ機能が働き、かなりの範囲の停電は比較的短時間に復旧される。

この資料から分かるのは、地震によって送電網が遮断されても、短時間で自動的に停電が解消される仕組みがある、ということです。
急に停電になれば、エレベーターの中に閉じ込められる人もいるでしょう。その場所が真っ暗闇になってしまう場合もあるでしょう。一刻も早くテレビで情報を得たいと思う人も多いでしょう。生命維持に関わる医療機器が停止してしまう人もいるでしょう。
ですから、一秒でも早く通電が再開することが望ましいのは、言うまでもありません。

しかし、通電再開が思わぬ事態を引き起こすことも、少なくないのです。いや、少なくないどころか、阪神淡路大震災ではそんな通電再開が大惨事をさらに大きなものにしてしまったわけです。

 

●例えば電気ストーブを使っていた場合。
ストーブの上に本棚や洋服ダンスが倒れたものの、地震と同時に停電したため、幸い出火しなかったとします。その状態で余震を恐れた住人がどこかに避難して無人となった時に、通電が再開したらどうなるでしょうか。
衣類などが覆い被さったストーブに通電すればそこから発火する可能性は高いでしょう。

もうひとつ、例あげると、
●地震で電気コードや屋内配線が損傷した場合。
倒れた家具の角が電気コードを傷付けることは、それほど稀ではないでしょう。切れるほどではなくても、コードを圧迫した状態で通電すると、その部分が加熱し発火することはじゅうぶん考えられます。

いずれの場合も、住人がその場にいれば、初期消火で食い止められる可能性もあるでしょう。しかし不在だったら?
家の外から火災に気付く頃は、かなり燃え広がっていて素人の手に負えない状態になっていると思います。
大地震の時は、平常時のように消防車がすぐに駆け付けてくれるケースはむしろ稀ですから、当然隣家などにも延焼します。こうして大火災になってしまうのです。
このようなケースは、電気ストーブに限らず、熱帯魚水槽、トースターなどでも実際に起きているのです。

いかがですか。通電火災がいかに恐ろしいものか、ご理解頂けたかと思います。

通電火災を防ぐ方法はとても簡単?

このように厄介な通電火災ですが、それを防ぐのは、実はとっても簡単なのです。「避難などで家を離れる場合は、かならずブレーカーを落とす」それだけです。
スイッチをパッチン!と下げる。それだけ。
簡単ですね。
し・か・し…。大災害に遭遇して気が動転している時、忘れずにそれができると言えるでしょうか。この情報がすべての人々に周知徹底されているとも言えませんし。
また、自分が家具の下敷きになったりして、動けない可能性もあるでしょう。誰か助けに来てくれるのを待ってる間に通電再開となり….その先は考えたくありませんね。

そこで登場するのが『感振ブレーカー』です。
一定以上の揺れを感知し、自動的にブレーカーを落としてくれるという装置。
工事費込みで数万〜十数万円、地域によっては自治体の補助もあるようです。
でも、いつ起こるかわからない大地震のためだけにそんな出費は、なかなか決断できるものではないでしょう。自分の家だけ設置しても隣近所の家にも付いてなければ不安ですし。
国や自治体も感震ブレーカーの普及に務めているものの、一向に普及しないのは、多くの人がそう考えているからでしょう。

内閣府、経済産業省が作成したチラシ(クリックで拡大)

でもでも!
そんな悩みを解決してくれる画期的な『簡易型感振ブレーカー』が登場しました。
その名は『スイッチ断ボールⅢ』
その構造は、拍子抜けするくらいカンタン!分かりやすいです。

詳しくは、下記バナーのリンクで


振動でオモリが落下、スイッチを押し下げる
というもの。いかがですか?子供でも思いつく素朴なアイデアですよね。

上記の映像、3分20秒辺りから、池上彰氏がこの製品を紹介しています。
オモチャのようで、たよりなく見えるかも知れませんが、これまで研究・実験が繰り返され改良を重ねた形跡が窺えます。
シンプルな方が故障のリスクも少ないと言えます。
しかも、一般財団法人・日本消防設備安全センターの審査を受けた推奨品です。
ほぼ全てのブレーカーに対応しているとのことですが、購入に際しては以下のリンク(製造会社のサイト)で確認してからの方が良いでしょう。
商品についての詳しい説明もリンク先あります。

家族を震災から守る防災グッズ!【スイッチ断ボール】

 

 

 

 

 

 

停電への備えも忘れずに

感振ブレーカーの設置と同時に忘れてならないのが停電対策です。
どっちにしても災害時を想定した停電対策は必至ですが。
夜、停電すれば当然真っ暗になりますよね。まず必要なのは灯り。懐中電灯などの備えはもちろんですが、停電を感知して自動的に点灯する非常灯が、便利で安心です。
特に感震ブレーカーを設置している場合は、停電しなくても揺れを感知して電気を遮断、つまり意図的に停電させるわけですから、停電対策は、より重要となります。
この機会にぜひ、非常灯を備えておきましょう。

オススメは、
パナソニック(Panasonic) 明るさセンサ付ハンディホーム保安灯 ホワイト WTF4088Wです。
これ一台で、ナイトライト・保安灯・携帯電灯の3役をこなします。
平常時はナイトライトとして。周囲が暗くなると、電球色ライトが自動的に点灯します。
停電時には保安灯として活躍。停電と同時に明るい白色のライトが自動点灯します。電気が復活したら自動消灯します。
さらに、非常時は携帯電灯としてコンセントから取り外しての使用も可能ですので懐中電灯の代用にも。約20時間以上連続点灯が可能です。

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