就寝中の大地震に備える。そのとき本当に必要なもの・安全対策は?
いつ何時、どんな状況にあろうが、大地震は容赦なく起こります。
その時どう対応すべきか、イメージだけでもシミュレーションしておくと良いでしょう。
今回は、「自宅で寝ている真夜中、大地震が起きたら?」を考えていきたいと思います。
まずは、寝室の危険度をチェックしよう
阪神淡路大震災の時は早朝ということもあり、就寝中に家具の下敷きになって亡くなったり大怪我してしまったケースが多数ありました。
亡くなった方6400名余りのうち、
火災などを含まない地震による直接死は約5500人、
うち8割に相当する4400人が倒壊家屋による窒息死・圧死でした。
検死の結果わかったのは、そのうち9割の方がほぼ即死だったということです。
これらの調査結果から、かなりの方が、家具や家電製品の下敷きになったと考えれます。
神戸大学・国立国際医療センターなどが中心となって行った調査でも、それを裏付けています。
どっしりした大きなタンスは、一見簡単に倒れ無さそうに見えるかも知れません。しかし、どっしりしているだけに、ひと度、その下敷きになればどうなるか想像してみましょう。特に床が畳の場合は柔らかいため倒れる可能性は高まります。
布団を敷いてる場所に、倒れ掛かる家具はありませんか。可能ならそのような家具は移動し、それができない場合は転倒防止策を講じましょう。
家具の転倒は、マンションの高層階の方が振幅幅が大きいため多く発生していることも調査の結果、わかっています。とくに10階以上にお住まいの場合、家具の転倒対策は急務です。
まずは、『寝場所の安全確保』、これが重要です。
大地震だっ! 即座にどうするべきか
家屋倒壊の危険性が高い場合は、即座に外に飛び出したいと思います。
しかし、外に飛び出すと落下物の危険があります。
居場所に倒れてくる家具などがない場合は、そのまま様子をみる方が賢明でしょう。
大地震に見舞われると、窓ガラスが割れ食器棚などが倒れガラスの破片が散乱、部屋の中は危険な瓦礫の山と化す可能性が高いです。
暗い中、あわてて起きだし手を切ったり足の裏などを怪我してしまうことは、上のグラフからも明らかです。
なので、慌ててむやみに移動しないことが重要です。
家屋が倒壊し天井が落ちてきた場合、うまく隙間に身を寄せられれば助かる確率は高まります。ベッドの場合はベッドサイドの床に伏せると、そこが三角形の救命スポットになる可能性があります。
逆に、大きな家具は倒れさえしなければ、家屋が倒壊したときの支えとなる場合もあります。
そんな時に備え、準備しておきたいもの
すぐにでも用意しておきたいが、枕元に置く非常袋です。
割れたガラスで怪我しないように靴と手袋、停電に備えて懐中電灯(両手が使えるヘッドランプ型がベスト)、情報を得るためのラジオなどを入れておきます。
詳しくは以下のページをご覧ください。
停電の備えとしてお勧めしたいのが、停電時に自動で点灯する非常灯です。
明るければ、慌ててガラス片の散乱する床に飛び出してしまうことも防げるでしょう。
無地で、履きやすさを最優先したシンプルなデザイン。
非常用に常備しておくものなので、このような廉価製品でじゅうぶんと思います。
本来、外履き用の靴ですから、急いでいる時はこのまま外にでることも可能です。
いつもは、パンプス、ブーツ、紐靴などしか履かないという人の場合、すぐ履けるし走りやすいですから、避難用の靴としても最適でしょう。
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下記の製品は、ベッドサイドに用意しておく防災用品としては、とてもよくできたものです。
平常時にもデスクライトとして使えます。
ICOCO 防災ラジオ ソーラーライト マルチ機能・非常用ライト デスクライト 他
防災用品として開発されたラジオ+懐中電灯も便利
このような用途に特化して開発された防災用品も色々出回っています。中でも比較的好評なのがこのような製品です。
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