災害時は避難所より車中泊?その対策、おすすめの便利グッズ、メリットとリスクは?
災害時の車中泊、エコノミークラス症候群にならないためには?
避難所生活は、感染症やプライバシー確保などの問題から避けたいと考えている人も多いでしょう。
マイカーがあれば、避難所となっている学校の校庭などにクルマを停めて、そこを拠点に避難生活を送るという手段もあります。
エコノミークラス症候群で即死も。
車中泊。言うまでもなく、クルマの中で寝ることです。
被災して家に住めなくなった場合、クルマを所有していれば車中泊を検討すると思います。
でも、エコノミークラス症候群(正確には、静脈血栓塞栓症 Venous thrombosis; 以下VTEと記す)によって死亡してしまったという悲惨なケースが後を絶ちません。座った姿勢で長時間の睡眠を取ることは、ひじょうにリスクが大きいのです。
2004年の新潟中越地震では、死者68人のうち少なくとも4人がVTEによる死亡とみられています。
VTEは突然発症して、ほぼ即死してしまう場合すらあります。
でも、いくつかの点に注意すれば、そのリスクを軽減することが可能です。
ここでは、車中泊でVTEにならないためには、どうしたら良いかを紹介します。
水分をしっかり摂る
予防としては、水分をすっかり摂取することが重要ですが、災害時はトイレの問題もあり、水分摂取を控える傾向があるようです。
しかし、死の危険もあるVTEのリスクを考えれば、水分はしっかり摂るべきです。その場合、利尿作用の低い飲み物を選びましょう。
具体的には、真水や麦茶、ルイボスティーなどが良いでしょう。
ビールは言うに及ばず、炭酸飲料、緑茶、烏龍茶、コーヒー、紅茶などは避けてください。
大して違わないのでは?と思うかも知れませんが、かなり違います。
血流を促進する体操を行う
最低でも5時間に1回はクルマから降りて、周辺を歩くなど体を動かしてください。
VTEにならないためのマッサージや体操も考案されています。今のうちに見て、どんな感じかだけでも覚えておきましょう。
リスク回避の車中泊グッズを利用する
VTEが社会問題になって以降、いろんな回避グッズが売られています。
車内に常備しておくのも良いかも知れません。
追記:
2020年7月、なんと自動車メーカーのマツダから、災害時の車中泊を想定した「車中泊セット」が発売になりました。