新型コロナなどの感染症禍で、大地震が起きたら….。衛生管理と“密”を避けるための対策は?
これを書いている今、世界は新型コロナウイルス(covid19)の蔓延に翻弄されています。
貴方がこれを読まれている今、それが過去の話になっていることを願って止みません。
でも、また新たなパンデミック(感染症の猛威)に襲われる可能性は常にあると思います。
さて、こんなときに大地震が起きてしまったら….。
考えたくもないけど、考えてしまった人も多いかと思います。
実際、どうなるのか想像したくもありませんが、その可能性がゼロではない限り、想定して備える必要があると思います。
個人が簡単にできることから、考えて行きたいと思います。
特に新型コロナのような厄介な感染症禍でなくても、冬場は常にインフルエンザの流行に備えるべきですし、夏場はノロウイルスなどの食中毒のリスクが高まります。いずれにしても災害時の感染症対策は必要というか、とても重要です。
感染症禍の防災は、ズバリ、「衛生管理の徹底」と「密の回避」です。
そのために、どんな準備をしたら良いかを考えましょう。
衛生管理:断水時に清潔を保つための手段を用意しておく。
新型コロナ禍でも、手が感染の媒介となることが再三指摘されました。
これは、インフルエンザでもノロウイルスでも同様です。
手の清潔を保つには、まずは頻繁に石鹸で手洗いすることですが、災害時は断水などでそれがじゅうぶんにできない可能性は高いです。
そこで、ウェットティッシュの類を多めにストックしておきましょう。ウェットティッシュにはアルコールを使ったタイプとノンアルコールの純水タイプがあります。手の殺菌消毒という観点ではアルコールタイプが良いですが、肌の弱い人や赤ちゃんには肌荒れの原因となってしまう場合があります。
純水タイプは、長期間保管していると中が乾いて紙の塊になっていることがあります。
そこでオススメしたいのが、濡らして使えるタイプのぺーパータオルと除菌アルコールをそれぞれ別途に用意しておくこと。これだと、用途が限定されないので、幅広く活用できます。
下記の製品は厚手で濡らした場合も強度があるのでお勧めです。
なんだかんだ言っても、マスクは他人のためにも自分のためにも必需品です。
感染症だけでなく、建物倒壊などで舞い上がる土埃などにも有効です。
災害時には洗濯などできない可能性が高いですから、使い捨てのサージカルタイプが望ましいでしょう。一人あたり30枚は常にストックしておくべきです。非常持出袋を用意してある場合は、入れておきましょう。
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密を回避:リスクが高い避難所生活を避けるためには
三密な避難所が感染リスクが高いであろうことは、誰もが想像できるでしょう。
なるべく、避難所を利用しないで済む対策5項目を紹介します。
- 可能な限り在宅で過ごせるように
- 快適安心な車中泊の準備
- 避難所以外の避難先確保
- テントなど屋外で過ごせる準備
- 二週間分の食糧をしっかり備蓄する
1.可能な限り在宅で過ごせるように
木造の持ち家でしたら、日曜大工でもある程度耐震補強が可能です。例えば天井や壁板を剥がさずに補強金具で耐震性を高める方法など。
また、今日明日に即実行は難しいとは思いますが、もし賃貸住宅に住んでいて、そこが1981年以前の耐震基準で建てられた建物だったら、思い切って引っ越すことも検討してはどうでしょうか。
絶対安心とは言えませんが、新耐震基準なら倒壊リスクは軽減できます。
2.快適安心な車中泊の準備
車中泊は、エコノミークラス症候群などの危険性が高まりますが、集団感染リスクやプライバシーの点で選択肢のひとつになると思います。クルマを所有しているのであれば、車中泊に備えておきましょう。加圧靴下、足を乗せる台やハンガーなどの車中泊グッズが売られています。
水分補給も大切ですね。緑茶やコーヒーなどより、水や麦茶のほうが利尿作用が少ない、つまりトイレに行きたくなりにくいことを覚えておきましょう。
3.避難所以外の避難先確保
これも感染症禍では簡単ではないと思いますが、郊外に住んでいて避難を受け入れてくれる親戚や友人を確保しておく。
ちょいとジョークっぽい提案ですが、当家庭備災では本気で考えておくべき課題との認識です。
日頃のお付き合いが大切ですね。
4.テントなど屋外で過ごせる準備
キャンプなどアウトドアの趣味があれば、公園などにテントを張って数日そこで寝泊まりすることも、そう難しいことではないでしょう。
そういう趣味がない場合でも、災害対策として安価なキャンプ用品を一式揃えておくのも良いかと思います。
今は、色々便利なものが出回っています。ブランドにこだわらなければ一人あたり1万円以内、二人の場合は1.5万円以内で、テント+マット+シュラフが揃えられます。
5.二週間分の食糧をしっかり備蓄する
これは、避難所生活とどういう関係が?と思われるでしょう。
なぜ、敢えてこの項目を入れたかというと、行政による備蓄食料や避難所に届く支援物資は避難所生活を強いられている人のためのものであり、避難してない家庭には分け与えられなかった、というケースがありました。
そのため、幸い自宅は住める状態ではあるものの、食料の配給を受けるため避難所生活を選んだ人が少なからずいた(らしい)からです。
つまり、自宅が住める状態であるなら、十分な食料備蓄があれば避難所暮らしをせずに済む、ということですね。