防災備蓄品に液体ハミガキを加えておくべき、その理由とは?
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口腔ケアは、病気予防の観点からも大切
災害時は、水がじゅうぶんに使えないため、歯磨きできない場合があります。
飲食と違い、歯磨きはしなくても死ぬわけじゃないし、ということで優先順位を下げてしまうこともあるでしょう。
でも、口腔ケアは、災害時こそおろそかにして欲しくない重要項目なんです。
口の中が不潔だと細菌が増殖し、肺炎などのリスクが高まると言われています。もちろん、肺炎だけではありません。
実際、警視庁警備部災害対策課はこんなツイートしています。
私は液体ハミガキを愛用しています。阪神淡路大震災の被災者の中には、水不足などで十分に歯磨きができず、口内で増殖した細菌を原因とする肺炎により、亡くなる高齢者の方もいたそうです。液体ハミガキは使用後の水のすすぎは不要、ブラッシングだけで口内ケアが可能です。防災グッズに加えてみては。
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) June 11, 2021
とは言うものの、貴重な水を避難所で分け合ってる時、歯を磨きたいからすすぎに使う水をくださいとは言いにくいですよね。
在宅避難で断水している場合も、もちろん水は一滴でも無駄にしたくない。
そこでオススメしたいのが「液体ハミガキ」なんです。
液体ハミガキの場合、口に含んでブラッシングしてクチュクチュ… そのあと水ですすがなくても大丈夫。
気分的にもスッキリすると思います。
ひとつ注意したいのは、口に含む時液を容器の蓋に入れて、その蓋に直接口付けないこと。
毎回それをやっていると、その部分に雑菌が増殖します。
ここまでで、ある疑問が頭の中に渦巻いている人もいるのではないでしょうか。
液体ハミガキを非常用として備蓄した場合、消費期限はどうなの?と。
練り歯磨きもそうですが、特殊なものを除き、歯磨き類に消費期限の表示はありません。
開封してなければ、3年くらいは保管できると考えて良さそうです。
もうひとつ、注意したいのが、液体ハミガキとマウスウォッシュ(洗口液)は似て非なるものということ。
もしかして、リステリンなどの洗口液をイメージしていた人もいるのでは?
容器が似ていたりもしますが、別物です。
とはいうものの、メーカーによっては液体歯磨きと洗口液を同一のもののように扱っている場合があります。
購入時、効能などをよくご確認ください。
洗口液も使いたい場合は、まず液体ハミガキで歯をブラッシングするかよくすすいで、そのあとに洗口液を使います。2本用意しておけば、完璧ですね。
代表的なものを紹介しておきます。
リンク先には、色んなタイプ(味の違いなど)があります。