震災時火災からの避難場所を調べておこう。

都市での震災で一番恐ろしいのが火災であることは、このサイトで何度もお伝えしています。
国や東京都も、首都圏で大地震が発生した場合、死亡原因のトップにあげているのが火災です。
脅かすようで恐縮ではありますが、日本は極端な一極集中状態にあり、他国の大都市に比べても圧倒的に人口密集度が高いのです。特に特定の地域は、ひじょうにリスクが高いことも指摘されています。

とはいうものの、安全な地域に引っ越そうって言われても、そう簡単な話じゃないですよね。
水・食料備蓄のように、自分で備えられることも限られています。

じゃあ、何ができるのか。何をしたら良いのか。
すぐにでも実行すべきは、避難場所の確認です。

火災からの避難場所は、震災時の仮住まいとなる避難所とは別です。
大火から逃れるための、じゅうぶんな広さが確保された空間です。
それは公園であったり、高校や大学のグランドなどです。滞在施設としての避難所の多くは小中学校の体育館だったりしますが、小中学校のグランドは広さがじゅうぶんではなく、火災の避難所の想定されてないケースが多くあります。

東京都の場合、こちらのサイトに避難所の詳細な情報が掲載されています。

各区ごとに詳細な地図もあります。

この中から、某区の「避難場所等指定図」を開いてみましょう。
わかりやすく、着色してみました。

緑色の部分が東京都が指定した避難場所です。
いかがでしょう、オレンジに着色した地域は近隣に避難場所が見当たらず、一番近い避難場所まで1.5キロくらいある住宅も見受けられます。

まずは、お住いの地域の「避難場所等指定図」を開き、避難場所を確認しましょう。
火災発生の場合、どっちから火の手が襲ってくるかわかりませんから、東西南北すべての方向の一番近い避難場所をチェックしましょう。
そして、できればその避難所まで歩いてみて、道順の確認と道路の安全性も確認してみてください。
なお、クルマでの避難はできないとお考えください。

都内某区、もう一例を見てみましょう。

こちらの区の場合、東方面は避難場所も多く、また避難が必要ないとされる地域(地区内残留地区)もあって、低リスクがあることがわかります。
このように、都内でも地域によって、火災リスクは大きく異なります。

なにはともあれ、まずは避難場所に確認ですね。

東京以外の道府県については、必要に応じてにこのような情報がどこかに掲載されているはずですので、お住いの地域の自治体サイトでご確認ください。
検索する場合は、「都道府県名 地震 火災 避難場所」で出てくると思います。