地震災害への備えゼロの人が、4日目にやるべきこと。(状況に応じた準備など)

いよいよ、ラスト1日です。
最終日は、忘れがちな備えや、状況別に対処すべき備えを検証し実行します。

冬場の暖房手段確保

寒い時期に地震災害によって電気やガスが停止してしまったら?
それは暖房手段を失ってしまうことを意味します。
まずはいつもの暖房手段を確認し、それが使えなくなった場合をイメージし、可能な対策を講じましょう。

リスクヘッジという観点から、常日頃から2つ以上の暖房手段を確保しておくことをオススメします。
例えば、エアコン(電気)&ガスストーブ、ガスストーブ&石油ストーブ、というふうに。
非常の備えとしては、カセットガスボンベで使えるストーブ、豆炭コタツなどがオススメです。
詳しくは、以下のページを御覧ください。

非常電源の確保

現代社会、電気のない生活は考えられないですよね。使えて当たり前だから、使えなくなった時のことをなかなかイメージできません。
停電時に備えて大きな電力を確保しておくことは一般家庭では難しいですが、できる範囲で準備しておきましょう。

一般的な家庭では30〜60アンペア程度の電力供給を契約していると思います。それだけの電気を災害時に確保するのは現実的ではありません。
もちろん、太陽光パネルと蓄電システムを導入すれば冷蔵庫やエアコンの電気も賄えるとは思います。しかし、蓄電池だけでも100万円以上。それでも、せいぜい2日分です。
なので、ここではもうちょっと手軽にできる方法を検討します。

そのひとつは、3〜5万円程度のハンディタイプ蓄電池です。
大型のテレビで3時間くらい、リヴィングのLED照明なら20時間くらい賄えると思います。

二つ目は発電機。ガソリンでエンジンを駆動するタイプがよく知られていますが、家庭備災ではカセットガスボンベ式をオススメしています。一般的なプロパンガスボンベが使えるタイプもあります。燃料さえあれば何時間でも電力を供給できますが、せいぜい10アンペア程度ですので、エアコンはちょっと厳しいでしょう。

三つ目は、モバイルバッテリー。これはスマホ充電用としてはおなじみですね。
スマホ以外にも、USBで電源供給できるラジオや懐中電灯、夜間照明などに活用できます。

非常持ち出し袋の用意

防災用品の代名詞的存在、非常持ち出し袋。
ネット上の防災用品ショップでも、“防災士が内容物を厳選した”非常持ち出し袋が一番に並んでいることでしょう。
家庭備災では、地域特性や一人ひとりの事情に則した「非常持ち出し袋」のカスタマイズを提案しています。

地震災害への備えとして、誰もが最初に思いつくのが『非常持ち出し袋』ではないでしょうか。
でも、それを持ってどこに逃げるかまで考えていますか? 
地震が起きて即座に避難しなきゃならないケースを考えてみましょう。
1. 津波の危険がある地域
2. 火災が迫ってきている
3. 建物の倒壊リスクが高い
などが考えられます。
どこに避難するか、どういう事情で避難するかによって、持ち出し袋の中身は違ってきます。
性別、年齢はもちろん、一人ひとりが個々の事情に則した中身があるはずです。
ですから、既製品の非常持ち出し袋を購入しただけで、準備OK!とは、決してならないのです。
できれば、ゼロから考えて中身を揃えるのが理想ですが、既製品を買ってそれをカスタマイズしていく方法をオススメしたいと思います。

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家具耐震補強・ガラス等飛散防止

家具が倒れると、その下敷きになってしまったり、逃げ道を塞いでしまう可能性があります。
食器類が飛び出し割れた場合は、足を怪我するかも知れません。
できる限りの対策を講じておきましょう。

家具の固定でよく知られている方法は、家具と天井の間をH型の突っ張り棒で固定するというもの。
しかし、この方法は正しく設置しないと期待通りの効果がありません。また、天井側の強度が十分じゃないと、これまた効果が期待できません。
引き出しや観音扉の場合は、可能なら中のものが飛び出さないようにしたいものです。
特にガラス食器が割れて床に飛び散ると厄介です。

車中泊・テント泊の備え

自宅が被災して住めなくなった場合、車中泊やテント泊の可能性も考え、準備しておきましょう。

自宅が倒壊・火災にあってしまったり、また余震で倒壊の可能性がある場合、親族など頼れる宛も無ければ、しばらくは避難所生活になるかと思います。
しかし、避難所は制約が多く、プライバシーが守られない、感染症等のリスクが高いなどの問題もあります。
できることなら他の場所で、と考える人は少なくないでしょう。

そこで考えられるのが、車中泊。マイカーがあれば、ですが。
しかし、多くの報道でご存知かと思いますが、車中泊でエコノミークラス症候群(VTE)を発症して亡くられる方も少なくありません。
冬場は、クルマの中は屋外と変わらないくらい冷え込みます。
そういいった事態を避けるためには、それなりの準備が必要です。
VTEを避けるためのグッズ、車内で少しでも快適に過ごせるためのグッズなども色々とあります。

もう一つの方法が、テント泊。これは、言うまでもなくキャンプと一緒ですね。
キャンプの道具やノウハウが活かせると思います。
特にテントは、避難所生活することになった場合にも活用できますので、ぜひとも用意しておきたい防災用品と言えます。

お疲れ様でした。ひとまずこれで、準備完了です。
あとは、この備えが役立つ日が来ないことを願うばかりです。
なんだか、変ですが。