危険なブロック塀を調査し、区長に直訴した結果…。(ブロック塀問題-4:調査結果を区に報告)

近隣の、ごく狭い範囲のブロック塀を調べただけでも、倒壊の危険がありそうなものがたくさん見つかりました。
放っておくわけにも行かないので、調査結果(ブロック塀問題-3)を、自治体(区)に直接ぶつけてみました。

〇〇区 ○○区長様

地震で倒壊の危険がある違法、または壊れかかったブロック塀が通学路にも放置されている件について

昨年起きた熊本地震でも、ブロック塀倒壊で犠牲者が出ています。
熊本地震では、宮城県沖地震での死者の半数以上がブロック塀倒壊に因るものだった教訓が活かされませんでした。
では、自分の暮らす地元はどうなんだろう?
近隣の子どもたちが通う、○○小学校周辺を調べてみて、唖然としました。
以下のウェブサイトにレポートを載せてあります。ブログとして公開しているため、場所については伏せてありますが、○○小学校、○○保育園の周辺です。
https://家庭備災.net/block03/
早急に、実効性のある対策が必要かと思います。

区長宛にこのメールを送信したのは2017年です。

一ヶ月くらいで、返信がありました。
その内容については許可を得てないのでそのまま公開はできませんが、私たちが指摘した物件を実際に見て、所有者に対し改善を促してくれたようです。
この区の区長は、区民の要望に対しいち早く行動することをモットーとしているようで、それについては関心しました。

しかし私たちが調べたのは、狭い地域の一例に過ぎません。
区全域については区の方で調査し、全区的な対策を講じて欲しいと思って直訴したわけですが、そういうふうに受け取ってはくれなかったようです。
まあ、書き方も悪かったですね。

それから数ヶ月。私たちが指摘した“危険なブロック塀”のうち、何箇所かは応急処置的ではありますが、対処してくれました。
以下にそれを紹介します。

ここは、配送会社の社宅のブロック塀ですが、金属プレートをボルトで固定する補強工事を行ってくれました。
これで安全、完璧かどうかはわかりませんが、やらないよりは遥かに良いでしょう。
 

高い位置に化粧ブロックが連続して使用されているため、危険性が懸念されていた箇所です。鉄パイプを通し裏側にもパイプを組んで、かなり頑丈に補強してくれたようです。
なおこの場所は2020年に建物ごと撤去され、現在(2021年10月)はマンションが建っています。

いかがでしょうか。
個人が所有者に対し改善を求めることは、なかなか難しいと思いますが、行政に訴えることで、実際にいくつかは改善されました。
上記2件以外のいくつかは、建物ごと取り壊された箇所もあれば、そのまま変わらない場所もあります。
所有者の事情もあるとは思いますが、危険なものは危険。なんとかして頂きたいものです。
つづく↓